2012/05/21 Little Feat(リトル・フィート) Live @ Billboard Live 2nd stage
かなり満席に近かった。思ったより女性客も多い。一人で参戦したので、運良くど真ん中・一番前のテーブルに紛れ込めた。
リトル・フィート、聴きだしたのは高1くらいからだが、生で観るのは初めて。
アメリカン・ロックのバンド。南部の泥臭い感じもあり、カントリー調もあり、サザンロック的なコーラスもあり。ギター2人の掛け合いあり、ファンキーな跳ねたリズムが心地良いロックバンド。
バンドの核だったローウェル・ジョージ(Vo. Gt.)と初代ベースのロイ・エストラーダはFrank Zappaとも演っていた凄腕。アメリカン・ロックでスライドギターと云えば、デュアン・オールマンとこのローウェル・ジョージだ。
ローウェルは1979年に亡くなった。初代ドラムのリッチーヘイワードも2010年に亡くなった。
今回の来日メンバーは、立ち上げメンバーのBillとほぼオリジナルメンバーと言ってよい3人を含む6名だった。
Bill Payne(Key Vo)
Paul Barrere(Gt Vo)
Sam Clayton(Per Vo)
Kenny Gradney(Ba)
と
Fred Tackett(Gt Mandolin / Trumpet)
Gabe Ford(Dr)
最初から「ローウェル・ジョージが居ない前提のリトル・フィート」という心構えで聴きに行った。
いや~、良かったです。現行リトル・フィート!アメリカン・ロックを堪能した。Laid Back.
Stratocaster×2本をふんだんに使ったサザンロックに浸った。
今回のリトル・フィート、昔から聴いているリトル・フィートとは全く別物。やはり、ローウェルの声が無いから雰囲気が違う。ローウェルのスライド・ギターがないと、昔のサウンドにはならない。そして、リッチー・ヘイワードじゃないドラムだと、リズムがこんなに違うんだね。今のドラムはRobben Fordの甥っ子というのは本当か?頑張ってたな~。
ギターは2人ともStratocasterを2本づつ持ち替えて使用。Stratocaster with LaceSensorの音が綺麗だった。
ポールはマーシャル1段積み。JCM-300のヘッドアンプは火が入ってなくて、シールドも刺さってない。マーシャルのキャビネットだけ使っていて、ヘッドアンプの上にちょこっと置いてあるCRATEをヘッドアンプとして使っていた。エフェクターは沢山並べてたな。常にディレイを掛けていて、途中、オクターヴァーやリングモジュレータみたいのも使ってた。
ポールは頑張ってローウェルパートをカバーする役割なのね。分かるけど、ポールのマーシャルの音だけデカ過ぎ。バランス悪い。トーンは凄くいい!
フレッドは小さなフェンダーのアンプを使用。デラリバかな?ギターの音は少しこもり気味だった。
フレッドの靴、ちっちゃい!サイズ 24cm?
指弾きしてる時のケニーのベースはうねる。凄くカッコいいぞぉ。
ゲイブのドラム、頑張っているよね~。リッチーの影がなければ、コレはコレ。バンド全体が跳ねたリズムで音を切ってくる時に、スネアの音が抜けてくる感じ。
音の隙間に入り込んでくるサムのバーカッションが効いている。サムのだみ声ローボイスも味がある。
昔の曲を沢山演ってくれて嬉しかった。
昔の曲を演るなら、メロディーがハモってる場合、トップノートもカバーして欲しいなぁ。やはり女性ボーカル入れたら、すごく雰囲気でるのになぁ。何で居なくなっちゃったの?
昔のリトル・フィートが好きだけど、現行リトル・フィートもアリだと感じたLaid Backなライブでした。
リトル・フィートを聴いた事が無い方、興味があれば聴いてみてね。
リチャードのお薦めは「デキシー・チキン」という彼らの代表作のアルバムです。是非っ!
https://www.youtube.com/watch?v=FXvoRRMSSGU