MUGEN Blastersでは楽器が、ギター・ベース・ドラム・シンセサイザーの4人なので、それぞれの役割は大きい。同時に、各プレイヤーが出すサウンドがバンド・サウンドにモロに直結している。
「スネアとクローズ・ハイハットの音色」+「ベースの音色」+「リズムギターの音色」でバンドのビート・サウンドが決まる。
「バスドラ」+「ベース」の音符の長さでキレが決まる。
リズム隊に乗っかる「ボーカル」+「シンセサイザー」が出音全体の質に影響する。
ギターの音色面で言うと、リズムを出したい・ハーモニーを出したいという目的別に「ギターの出音を他の楽器に溶け込ませたい」場合と「ギターの音色を際立たせたい」場合があり、音量調整ではない方法で実現したい。音量を上げると、ステージ上のバランスが崩れてしまうから。
音量ではなく音色で、音を前面に出したり引っ込めたり、変化を付けたい訳だ。
MUGEN Blastersは、1970~90年代のファンクカバーを「DiscoのDJが回してるみたいに」ノンストップで演奏する。パフォーマンスが始まったらチューニングを直すタイミングも無い。アンプのトーンをいじってる場合では無い。
と言うわけで、足下のエフェクターで少しだけ音色にアクセントをつけてる。
アンプはいつもRoland JC-120を使う。本当はFenderのチューブアンプで鳴らしたいんだけど、リハーサルスタジオやライブハウスに無いこともあるし、あっても状態が悪いんだよね。で、何処にでもあるJC-120を使う。
足下のエフェクターは変えず同じ。でも、最近、久しぶりに幾つか変えた。今のボードはこんな感じ。
1.ワイヤレス Line6 G30 →
2.ABスイッチ Road Edge →
<A系統>
3.チューナー Sonic Research/ST-200→
4.バッファー eva電子/Sound Stabilizer→
5.フェイザー Phase90/MXR →
6.ブースター D.A-Booster/D.A-project →
7.オクターヴァー Deep Dive/Mod Tone →
8.ディストーション Guyatone/MDm5 →
9.コーラス MAXON/CS-9 pro →
10.ブースター xotic/RC Booster →
<B系統>
11.パワーアンプ 44 magnum/Electro-Harmonix →
12.トーキングモジュレータ Golden Throat/Electro-Harmonix
8/4(土)Club Edge六本木でのMUGEN Blastersライブの際に、D.A-Boosterを追加して使ってみたのだが、コレがなかなか良かった。
リハの時と違って、ライブハウスではPAがしっかりバンド全体の音を作ってくれる。
そんな中で、D.A-BoosterをONにするとギターの音をグッと前に押し出して際立たせてくれた。
Sound Stabilizerはギターの弦の音をキラキラと綺麗にしてくれる感じ。D.A-Boosterは高域を足して弦の音を元気にしてくれる感じ。
今回のライブを観てくれたお客様からは
「ギターは一弦毎の音が立ってて良かったよー!」
「ギター、新兵器投入したみたいですね!音良かったですよ~!」
「切れの良い素晴らしいカッティング」
「パワーアップしてた」
など感想をもらった。
効果出てるなぁ。
MDm5と一緒にD.A-BoosterをONにすると、ディストーション・サウンドが引き締まる。キンキンせずに締まった音になって、程よくフィードバックする。
もう一つ、D.A-BoosterをONにした時の効果として「演奏中に聴いているステージ上の音の中でギターの音が聴き取りやすい」というのもある。
音量上げなくてもギターの音がよく聴こえるので、コレは演奏側にとっては大きなメリット。
あっ、他の楽器プレイヤーからしたら迷惑なのかな?
昔流行ったAphexなどのエキサイターとは違って、ギター用としては分かりやすい効果がある。
Phase90と一緒に使うと、Phase90の上品さがスポイルされてしまうので、常時ONにしとけば良いという訳ではないとこがミソ。
Phase90と入れ替えたmini Deja Vibe/Fulltoneとの組み合わせなら良さそうな予感。
でも、mini Deja Vibeを戻すと今のエフェクターボードのサイズに収まらないんだよなぁ…。
それにしても、ずいぶんエフェクター使ってるな。MUGEN Blastersじゃない時はアンプ直結が多いんだけどね。