March 17th 2016, King Solomon Hicks Live @ Cotton Club Tokyo

King Solomon Hicks(キング・ソロモン・ヒックス) Live @ Cotton Club Tokyo

2016/3/17(木)、King Solomon HicksをCotton Clubで観て来た。
誕生日月でご招待の連絡があったので、Blues Showという事でこのライブを選んだ。
数年ぶり?にCotton Clubを訪れたが、この手のライブレストランの中で、やっぱりコットンクラブが一番好き。落ち着くし音も悪くない。リラックスしてShowを楽しめる。ハコは最高なので、是非、Soul / Funk系のアーティストをプロモートして欲しいなぁ。

2nd Stageに行ったのだが、受付前にいつものライバー仲間と会う。
会場に入ると、予約状況もあるのかテーブル席ずいぶん余裕を持たせたゆっくりした配置。ステージ正面中央のモニターが高めにセットされているので、かぶりつくとステージを見にくい。一列左側のテーブルでかぶりついた。

King Solomon Hicks、Cotton Clubの宣伝には「ブルース、ジャズ、ファンクの間に橋を架ける男。「リトル・B.B.キング」、「次世代のベスト・ブルースマン」との声も高い逸材、キング・ソロモン・ヒックスが遂に初来日公演」とある。KISSの前座とかもやったりしているらしい。ひとつふたつYouTubeでさっと覗いただけで、前知識なくライブを観て来た。

King Solomon Hicks (g,vo)
Andrew Atkinson (ds)
Judson Nielsen (org)
Alexander Tremblay (b)

開演前に、ライバー仲間と「どのメンバーが黒人なのか?名前から予想ゲーム」をしていたのだが、全員そうだと思っていたリチャードの期待を裏切り、オルガンとベースは白人だった。
ステージ上はシンプルなセッティング。やはり高い位置にあるモニタースピーカーが邪魔だ。
ギターの足元にはLine6 Relay G50のワイヤレス受信機とIbanezeの古いOverDriveペダルのみ。アンプはFender Blues Jrなのかな?
King Solomon Hicks 2

ドラムのバスドラにはYAMAHA Subkick(バスドラ専用マイク)がセットされている。これ、何で製造中止になっちゃったの?
オルガンはハモンド。ステージの両サイドにレズリースピーカーもセットされている。
King Solomon Hicks 3

King Solomon Hicks 4

King Solomon Hicks 5

お客様の入りは間引いた座席に対して6割くらいか?
定刻にギター以外のメンバーがステージに上がり演奏スタート。

■King Solomon Hicks
ギターを弾きながらステージ後方から登場、若いっ。良く分からないがまだ20代前半?持っているギターは良く分からないブラックの335シェイプのセミアコ。ボリュームトーンのツマミは2つしかないが、トグルスイッチ(ミニスイッチではない)も2つある。
1~2曲目くらいまではエンジンが掛かりづらいのか、ギターの演奏はギクシャクしていた印象だが、「ダイナミクスの幅が大きいエレクトリックギターの音」「アンプ直結っ!」って感じで、ギタリストとしては観ていて楽しくて仕方が無い。3曲目くらいからエンジンが掛かりだし、演奏もスムースになってきた。
アメリカでBlues Showであれば、お客を弄りながらこんな感じで進行していくのは受けるんだろうなぁ。残念なのは、我々観客側がそれについていけない部分がある事。アメリカでは誰でも知っている曲やアーティストでも、日本では観客全員に伝わらなかったり、英語力の問題でせっかく話しかけられても答えられなかったり。我々観客も更にステージを楽しめるように精進したいと思った。

Blues Guitar、定番フレーズや定番のまとめ方があって、たまに外してくるフレーズもあって楽しい。ただ、プロフェッショナルミュージシャンとして見ると結構な頻度でミストーンが多いので、そこが気になってしまった。Blues Guitarはミスタッチはあっても、定番フレーズ中にミストーンがあるのはマズイと思う。でまだ若いからこれからが楽しみなギタリストだ。
あと、歌もなかなかイイ。George Benson風のスキャットユニゾンは「もっと聴かせて欲しい!」と思った。

ギターを弾くタッチはかなりソフトだ。Blues Guitar Playerにはガツっ!と弾きタイプも多いが、彼はソフトに弾くタイプ。リズムを刻んでいる時の左手首の柔らかさは「今まで観て来たギタリストの中で一番やわらかいんじゃないの?」「骨、無いんじゃないの?」くらいだった。それもあって、アンプから出てくるダイナミクスの幅が半端なく大きい。良いものを見せて貰いました。

■ドラムがおしい
ドラムのAndrew Atkinson、やはり若い。スティックを振り上げて叩くタイプで、出音は大好きです。元気があるし、ドラムソロの時のフレーズも最高に好き。
しかーし、もの凄いハシる。原因はスネアのタイミングがヨレるので、ヨレる度にテンポが速くなっていってしまう。自分の体内テンポに合わせてしまうので、全ての曲が最終的には同じ様なテンポになる。バンド全員、そこには気づいている様なので、どうしようもない。しかし、このリズムキープ力ではちょっと…。

■ベースは動かない(笑)
Alexander Tremblay、音は今時のハイファイな低音を聴かせるが、フレーズはこれ以上ない位シンプルな事しかしない。背が小さいし、つま先でリズムを取る以外は動かない。手元もスローハンド。足元が見えなければ全く動いている様には見えない。良い悪いではなく…。嫌いではないが、あまり感想が無い。

■オルガンはベテランなのかも…
Judson Nielsen、ところどころで出てくるオルガンのソロ、エキサイティングなアドリブも飛び出し、気持ちがイイ音を聴かせてくれました。40代後半くらいと思うがどっしりとした人間性も相まって、バンドの中でも出る所は出て、引くところは引く上手い絡み方。

アンコールを含んで70分間の演奏時間は少し短いと感じた。演奏終了後にCD販売とサイン会があるとの事だったが、会場でライバー仲間と歓談していたらCotton Clubスタッフがライバーの方を呼びに来た。「誰もいないからサイン会に来て」。リチャードも一緒に行ってCDを購入。
CD-Rっぽいのを2,000円で売っていた。ジャケットや曲名が書いた紙は、「さっき急いでハサミで切りました!」的な手作り感が満載。好感持てます(笑)。
King Solomon Hicks 7
King Solomon Hicks本人に使用していたギターについて聞いてみた。
ソロモン王「あれはCanadaのブランドでEastmanのギターだよ」
リチャ「そうなんだ、見たことないタイプだね。僕もEastmanは1本持っているよ。高くないけどいいよね?」
ソロモン王「そうそう、高く無い割にはGibsonよりも良いと思うんだよね。」

http://kingsolomonhicks.com/

バンド全体がシンプルな構成なので、それぞれの楽器の音、歌を堪能できた。
帰宅して、当然の事ながらEastmanのギターを夜中の2時まで弾いたのだった。

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