DaM-FunKD ライブ @ Billboard Live Tokyo
2015/11/17(火) 2nd stageに行ってきました。
予想に反して(失礼!)素晴らしいライブパフォーマンスだった。2015年にリチャが観たライブの中では、パフォーマンスとしては1番良い内容だった。
DaM-FunKはデイム・ファンクと読みます。LA在住のアーティストでVocalとKeyboardを担当…。
最近の人だし、はっきり言って2014年1月まで全く知らなかった。でも、知らずにCDは持っていた。
そのCDとは「Higher / Steve Arrington + DaM-Funk (2013)」。
SlaveのボーカルだったSteve Arringtonの名前が入っていたのでリリースの際に予約して速攻買ったのでした。今、考えると先日初来日したSteve Arringtonを観れたのもDaM-FunKのお蔭があるのかも知れない。
CDを持っていても、老眼のせいもあり、昔の様にライナー読んだりクレジット見たりしなくなったのでDaM-FunKを認識していなかったのだが、2014年1月にDaM-FunKに興味を持つきっかけがあった。
DaM-FunKがMUGEN Blastersのライブ映像(YouTube)をTweetしたのだ!
突然、いくつか連絡が来たりしたので「なんでっ?」と思って確認したらDaM-FunKのTweetだった。ありがたい事だ。それがきっかけで調べ始めたりCD買ったりしてた。
彼は古いFunkも大好きで、SlaveやChangeも好きだし趣味が合う。Snoop Doggと一緒に演るのは理解できるが、今の時代、Steve Arringtonを引っ張り出すのは余程好きでないとしないだろう。古い音源のコレクションも趣味が良くてDaM-FunKがDJしているイベントも多く、彼のDJがYouTubeにもアップされているが、この選曲がとても良い。DJが曲を流すのを聴いていて「いいなぁ~、誰なの?この趣味がイイDJは?」と感じたのは初めて。
彼がパフォーマンスする時の楽器は、アナログシンセや昔のドラムマシンを使っているらしい。好感が持てる。でもリズムマシーンだから、やはり無機質な感じになる。今回の来日は「バンドセットでの来日」という事だったので、ライブを観に行くことにしたのだった。
ASIA Tourということで隣国を回った後の来日、Billboard Live Tokyoは1日だけの公演。お客様の入りはどうなのか心配しながら会場に到着。2ndなのに待っている人はまばら。ファンク系ライブでいつも会うFunkateersはリチャを入れて3人だけ。この3人が自由席整理番号が1番2番3番という奇跡(笑)。会場に集まっているのはリチャより一回り以上若い衆が多かった。
開演前に最前列中央テーブルの1番2番3番で話していた。
N氏「この感じ、演奏始まっても立たない感じだねー。」
リチャ「我々は最前列だから、その時が来たら立とう!アーティスト本人が合図をくれると立ちやすいんだけどね。」
Y嬢「オーディエンスが立った方がアーティストは喜ぶよね、絶対!」
3人ともソウル・ファンク・ダンス系のライブで立って踊ったら、「立つな」と他のお客やお店から言われた経験があるのでした。
ステージ中央にDaM-FunKのシンセセット、2台のシンセ+ショルキーのセット。マイクもセットされている。
シンセセットの左側にはブームスタンド2本が設置されている。マイク上手にはシンセベース+シンセのセット。後ろには5弦ベースも置いてある。
メンバー3人なのでステージ上はスッキリしている。今回のメンバー。
DaM-FunK (Vo,Kb)
E-day (Kb,Bass)
Reggie Regg (Dr)
開演時には8割くらいの客席。クラブイベントではソロでのパフォーマンスだけど3,500円くらいで観れるわけだから、チャージ8,500円を払ってどれだけ来るのか不安だったが、まぁまぁじゃないかな。
定刻過ぎにドラムとベースがステージに上がる。二人ともどこかの軍隊から来たのか?って思うくらいデカい。シンセベースとベース担当のE-dayはとにかくデカくて締まった身体つき。ドラムのReggie Reggは「特攻野郎Aチームのコングかっ?」と思ってしまう風貌。ちなみに特攻野郎Aチームの原題は「The A-Team」です。
大きめの嵐の様な効果音に続いてドラムとシンベが入り、DaM-FunKが登場。客席は全員着席。
1曲目が始まった時から「うぉーっ!カッコいいっ!」という印象。
2曲目くらいには相席1番のN氏から「行くぞ!」のアイコンタクト→
1番2番3番が立ち上がる→
会場内、数名も立ち上がる→
DaM-Funkがそれに応えて「みんな、立って!」のゼスチャー→
会場内、さらに数名が立ち上がる→
結果、会場内10数名が立っている状況→
最前列で踊っているリチャ達にDaM-Funkがファンクサインで応える→
ドラムの特攻野郎Aチームがニヤりとする→
こんな感じの盛り上がりだった。
演奏された曲は2曲くらいしか知らなかったけど、全曲素晴らしいパフォーマンス。Billboardの最前列ってPAからの音が聴こえづらいのでボーカルとシンセが中心だと生ドラムしか聴こえないって事もあるのだが、それなりに聴けた。
なにが素晴らしいかって、特攻野郎Reggie Reggのドラム。あのガタイでパワフルに叩くスネアの音がタイトで抜けが良い。バスドラが締まっていてスピード感がある音。クローズハイハットはしっかりきっかりクローズドな音。この3点がぶれないので、手数は多いが全体がタイト。3点だけで踊れる。スネアにはハンドクラップを同期させたり、曲によって外したりしていた。それ以外に電子パーカッションも使用していて、良い味付けになっていた。
シンセベースが良い感じでドラムのビートに乗ってくる。シンプルなフレーズに気の利いた「いかにもっ!」なフィルインを入れてくる。シンベの音質は好き嫌いがあるだろうが、少し丸めな音にする事でメンバーが3人しかいない部分を補っている気がする。5弦ベースに持ち替えた際には、更にリチャード好みな音になる。かるーくスラップするタイプの弾き方なので、ガツッとは来ないがそれがパワフルなドラムに乗っかって良い感じになっている。
DaM-DunK、フワーとした音色のシンセパートを担当。シンセソロではアナログな音で弾きまくる。ショルダーキーボードに持ち替えた際には前に出てきて、2本のブームスタンドマイクを使い分けていた。1本はヴォコーダー用のマイクだった。この音も80年代を感じさせるいい音。ボーカルもエコーエフェクトを上手く使いながらスペイシーな感じが出ていて良い。途中、ドラムとベースに演奏任せて、自分は踊りだしたり。
はっきり言ってかなりびっくりした。3人でココまでGroove出せるんだ?ドラムとシンセだけでもココまで出来るんだ?
ってか、このドラム、凄いな。
最後の方でDaM-FunKが「ちょっとGo Go やろうぜ!」って感じでWashington Go Goのリズムをコングが叩き出す。
Go Goのリズム、CDなどで聴いただけのレベルではダメなのだよ。やっぱり生で聴かないとね。Go Goの例のリズムパターン、「出来るよ」とかいう人いるけど演ってみてもらうと全然違う。器用に真似てみましたレベルではダメね。理解が浅い。器用じゃなくてもリズムが出てこないとね。Da-FunKのGo Goは気持ちよかった。
<DaM-FunK w/ the Light set list>
Junie’s Transmission (from Invite the Light)
We Continue (from Invite the Light)
Hood Pass Intact (from Toeachizown)
Somewhere, Somebody (from Invite the Light)
Surveillance Escape (from Invite the Light) →セットリスト上、綴り間違いでSurvellianceと書いてあったのはご愛嬌。
Mirror (from Toeachizown)
Forever (from InnaFocusedDaze)
Faden Away (from 7 Days of Funk)
DC Go Go Jam
I Wanna Thank You for -Steppin Into My Life- (from Toeachizown)
*Encore
O.E.B. (from Invite the Light)
<今回のセットリスト関連のアルバム>
Toeachizown / DaM-FunK 2009
InnaFocusedDaze / DaM-FunK 2011
7 Days of Funk / Snoop Dogg 2013
Invite The Light / DaM Funk 2015
素晴らしいライブを観れて最高にハッピーです。MUGEN Blastersの演奏にも参考にできるポイントが沢山あった。
DaM-FunK、本日は渋谷タワーレコードサイン会、金曜日には渋谷のクラブイベントに参加するらしい。出演時間はAM 1:00 過ぎになるのか?バンドセットでは無いので全く違うとは思うが行きたい気持ち満々。でも、新宿2丁目ネオマス以外にクラブとか行った事ないんだよね。