いや~、焦りました。
メインギターのネックが順反りで、もうダメかと思いました。
昨年、個人輸入したMadarozzo MadRose Deluxeというギター。MUGEN Blastersでメインで使ってます。
ユニークな形なので使ってると『何ですか、それ?』って必ず聞かれる。
『Madarozzoです』
『はっ?』
『マダロッツォ…』
『…?』
って感じになります(笑)。
このMadarozzoのMadRose Deluxeというギター、それなりの価格な理由。
1.Jerry Auerswaldというユニークなギターを作っているデザイナーのデザイン。普通、この人のギターは100万円以上する。…っていうか売ってないし…。
2.ボディのトップが厚めのフレイムメイプル材(木の表面がトラ模様)。
3.ペグやブリッジなどがアルミ削り出しの専用特殊パーツで構成されてる。
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これじゃ、コスト高くつきそう。
Made in Koreaにして、少し安くしてるみたい。
ところが、Made in Koreaのせいなのか、たまたまダメな工場なのか、ギター自体の造りが残念なんです。
ブリッジに致命的な設計上の欠陥があるのは、デザイン重視で仕方が無いにしても、ギター全体の造りが悪いのは改善出来るはず。
手元に来てから、ブリッジの問題を解決して、ライブで使える様にする為にもの凄い苦労しました~。
造りの面では、特にフレットの仕上げ処理が良くなかった。
で、先日Stewart MacDonaldから工具を取り寄せて、昨晩から明け方にかけて作業。
フレットのサイドを35°の角度で削り取って、ポジション移動がスムーズに出来る様に調整。今までもチョビチョビ削ってたのですが、今回はがっつり削った。
ついでにフレット摺り合わせまでやって、とても気持ち良いネックになった。
…のハズが、なんと、作業後にネック順反り発生!
トラスロッドを時計回りに締めようとすると、ユルユルで締まらない。反時計回りに締めると更に順反り!
あれ~?
パニックになりました。このギター、愛着あるし、もうダメなの?
mixiで呟いていたら、救世主登場!
先月、近所に引越してきたGuitar Shelterさんが『ちょっと見せて?』。
何か症状が分かればと持って行った。車で5分。
ファンク・バンドのギター・プレイヤー (リチャード/MUGEN Blasters)
『変わった形のギターですね~』と言いながら、ネックを診てくれた。
トラスロッドは逆反りを直すものと思っていたが、順反り・逆反りの両方に効くタイプも存在するらしい。
このタイプのトラスロッドは、時計回りに回すと順反りを解消、反時計回りに回すと逆反えりを解消との事。
リチャードのMadarozzoは、締め具合がこの中間になっていただけらしい。なので、ユルユルでも時計回りに回していけば締まっていく状態だった。
ユルユル過ぎて回すのが怖かったので、自分では出来なかったのでした。
そしてめでたくMadarozzo MadRose Deluxeは復活しました!
Guitar Shelterさん、本当にありがとうございます!!!
(あっ、国産の4mm六角レンチは、帰りに購入。ギターに付属してきたレンチは速攻捨てました。)
このMadarozzo、ホームページにリチャードの写真が載っていたが、残念ながら今はホームページ改装中。
MadRoseモデルはなくなっちゃうのかな。
<画像>