映画「Sly Stone (スライストーン)」は素晴らしいドキュメンタリー

映画「Sly Stone (スライストーン)」を新宿のK’s Cinemaで観てきた。

ものすごーく楽しめた。Sly好きは当然として、Funk好き、Musicianのドキュメンタリー好き、Slyに興味がある人には大推薦の映画だ。上映館が少ない上に、公開期間は長くは無いであろうから、映画館で観れるチャンスがある方は、時間を作って観に行って欲しい。

2015年前半は音楽関係の映画が目白押しで、観た映画・観る予定の映画と比べるとリチャードのお気に入り度はこんな感じ。
Sly Stone (スライストーン) >>> Whiplash (セッション) > Get On Up (ジェームス・ブラウン~最高の魂) >> JIMI All Is By My Side (JIMI:栄光への軌跡)
JBの映画はまだ観ていないのであくまでも予想だが、多分、このスライの映画は超えないであろう。結局マーケティングではないからね。

Sly StoneとはFunk Musicのルーツを作ったミュージシャンの一人であり、今も活動している。1970年代に全盛期だったが、1980年代以降はパッとせず伝説の人みたいな感じになってしまっていた。2006年にグラミー賞のステージでSly Stone Tribute Bandが演奏し、そこに長年姿を見せてこなかったSly Stone本人が登場した。日本のファンクファンとしては、2010年1月にはTony Maiden率いるRufusがBlue Note Tokyoで「Rufus feat. Sly Stone公演」を実現してくれた。狂喜乱舞して観に行ったリチャードは、その時に神様に触った!!!

Slyが元マネージャーとギャラの件で裁判してるとか、実はキャンピングカーで生活していて家が無いとか、いろいろ噂は聞いていたが、とにかくファンの前に現れた。

Sly Stoneオタク(コレクター)のオランダ人の双子 (Arno and Edwin Konings) がSly Stoneに会いたくて始めた活動を彼ら自身がドキュメンタリーで綴ったこの映画。彼らのSlyに対する愛に溢れている。この映画を観ていて感情移入してワクワクしっぱなし。

誰しも、憧れのアーティストのパフォーマンスを間近で観たい、会って話してみたい、一緒に写真を、なんならセッションできませんか?などなどあるハズ。今の時代、住んでいる国が違っても、Internetで連絡取れる可能性があるし、住所が分かるかもしれないし、日本に住んでいたらアーティストが来日した時にライブで会える。アーティスト本人のご厚意や色々な人の助けによって、リチャードも憧れの人と過ごせた時間は宝物。
しかし、映画に出来るだけあって、このオランダ双子の思い入れ度は半端ない。Slyが復活した一翼を担っている。Sly Stoneについて詳しく知らなかった事も多いが、人となりも見えてきて(もちろん、いい人に撮っている訳だが)、リチャードもSlyが今まで以上に好きになった。普通に考えたら薬物とかその他で、どちらかというと迷惑な人なのだが、何しろアーティストとしては素晴らしい訳で、世界中に多くのサポーターがいる。

まさか、オタク文化の日本がオランダにしてやられるとは思わなかったが、とにかく上出来なドキュメンタリーでした。もう一度映画館で観たい気持ちでいっぱい。Tony Maidenのインタビューは撮らなかったのかしら?DVD出たら買うから、おまけ映像をたくさん入れてね。

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